賃貸不動産経営の実務の中で
売上を立てる行為とは
「空室が出た時に借りてくれる方を見つけること」です。
本来は自分で探すんです。
だけど
いつのころからか
借りたい人に変わって大家さんを紹介する
仲介業なるものが発生しました。
素晴らしいサービスだと思います。
ただし
その存在があることで
本来大家さん自身が借主を探す
という活動を忘れてしまっているように感じます。
今時
不動産賃貸業は
お客様に借りていただいている大家さんと
大家さんに貸していただいているお客様の関係です。
非常にいい関係です。
一昔前は
お客様に貸してやっている大家さんと
大家さんに借りてやっているお客様の関係といっていいでしょう。
それを証拠に
そもそも設計図自体が大家さんの住むところだけ豪華だったり
客室のことを深く考えてなかったり。
客室は商品で
契約される方がお客様と思ったら
汚らしいままで展示したり
偉そうな態度とったりなんてことはないはずです。
でも昔はそれでも成り立つ商売だったようです。
時代が変わったのです。
当時はここまでで最適化を完了としました。
時間はかかりましたが
切迫した状況をひとまず回避できました。
残された課題は引き続き取り組みます。
●信用金庫と信頼関係を構築できるか?
●支払い利息を安くできないか?
●初代とのコミュニケーションを潤滑にするには?
どれも時間がかかりそうです。
今回のように
事業と個人がごちゃまぜになる個人事業では
個人の部分も立ち入って見直しする必要があります。
ひどかったのは
父親にかかっていた定期保険。
死んだら3000万円という10年間の短期ものに入っていました。
掛け捨ての総額は1500万円。
もちろん本人は
どんなものかも把握しておらず
信用金庫の人がビルオーナーにとっていいものだと薦めたから
という理由だけで契約にいたってました。
幸い
契約して一年程度しか経っていなかったので軽症ですみました。
授業料です。
払ったのにもったいないじゃないかという反対もありましたが
10年内に死ぬつもりなのかと問いただすと
もちろん死ぬ予定などないです。
人間生死の境に立った時
いつもどう考えているかで決まります。
A ここで死んだら保険金が下りるから家族が助かる・・・
B 家族のためにもここで死んでなるものか・・・
「死ぬ準備」はしてはいけないと思ってます。
死んでお金が家族に入ってきても喜ぶ家族はいません。
ということで
この定期保険分は
楽しく生きるため
健康に生きるための費用に回しました。
生きている今をどう生きるか。
お金が欲しくて
事業をしているのではなく
家族や身内が幸せになるために
必要だからはじめたのだろう。
だったら必要な分はしっかり予算組んで
使うところには使わないと
神経削れてしまいますよ。
遊んで暮らすのはゴールではないですが
磨り減って疲弊するのは避けなければいけません。
ということで
引き続き同じ信用金庫とお付き合いすることに。
当時の金利では
いくら変動金利への変更で安くなったといっても3%台です。
可能な限り短い期間で返済することにしました。
金利が安くなれば事情が変わるかもしれませんが
それは考えない方が賢明です。
当初の35年の返済から25年で返済する計画にしました。
目的的でない定期積金と定期預金を整理し先入れ返済にまわし
つまらない定期保険を解約。
すべての方策がちょっとずつ力になり10年圧縮が計画できました。
これだけでずいぶんと楽になりました。
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